鎌倉仏教

私には不似合いなカテゴリだが。
最近、井沢元彦の「逆説の日本史」を読んでいる。鎌倉仏教の所を読んでいてちょっとびっくりしたのは

  • 親鸞が明治期に一時その存在さえ疑われていたこと
  • 曹洞宗のお寺が1万5千もあること

一見脈絡無さそうな二つの事柄には実は共通する要素がある。

  • 浄土真宗曹洞宗も一時消えかかったこと
  • 両方とも中興の祖(蓮如上人、蛍山禅師)がいて大衆化したこと

道元の唱えた厳格な出家至上主義は大衆化とは無縁だったので曹洞宗があまり流行らなかったというのはよくわかるのだが、出家・在家に拘らない浄土真宗が初期の頃大して流行らなかったというのは実に意外である。もっとも親鸞自身にとっては仏教的真理とは何かが大事で教団を作ることなど考えてもいなかったようなので、彼らは結構似たような存在だったのかもしれない。二人だけに限らずこの時代の開祖と言われるような人は本当に真面目だったんだなと感じる。って当たり前か?