先手後手

将棋名人戦は羽生4冠が第6局を制し、決着は最終戦に持ち越された。ここで気になるのが最終局は改めて振り駒で、先手後手が決まること。将棋では大昔から先手の勝率が少し後手を上回っているのだが、近年はその差が広がっている気がする。実際に対局者二人について調べてみると
 [羽生4冠の対森内名人の過去の戦績]
  先手番 26勝11敗 勝率7割3厘
  後手番 20勝24敗 勝率4割5分5厘
となっており、この二人の対戦では明らかに先手が有利であることがわかる。棋界トップの対戦でこれほどの差がみられるということは将棋というゲームにとって問題であろう。今回はどうにもならないであろうが、今後は何か考えていかなくてはならないだろう。後手に適度なアドバンテージを付加するのは容易ではないだろうが。