今年の大河は?

今年の大河ドラマ風林火山」、久し振りに大河らしい大河ドラマという評判のようである。最近の大河ドラマが現代的解釈とやらでホームドラマ化してしまったのにうんざりのファンとしては待ってましたという所なのだろう。脚本の大森氏曰く(風林火山NHK出版ガイドブックより)
 「たとえば残虐な行為に対しても、「実は内面では葛藤もあったし優しい面もあったのだ」といったドラマ上のフォローをあえてしない。」
ということらしいので大いに期待したいものだが、果たして最後まで通せるものかどうか?こういった不自然なフォロー、最近目に余るとは言え、昔からそれなりにあったものである。脚本家自身が現代的解釈を好む場合があるのは勿論だし、NHKとして教育的配慮から「悪人」礼賛を避けたいということなどもあるのだが、実は多くの視聴者が暗にそれを望んでいるというのも大きいのだと思う。お茶の間のファンは楽しく気兼ねなく主人公に肩入れしたいものですからね。主人公が「悪人」だとどうしても視聴率が下がりがちになるものだが、それを跳ね返すパワーを今年の「風林火山」には望みたいものだ。